若いころはなかったのに…年を取るとイボが増える不思議

公開日: 更新日:

 年齢を重ねると、なぜか増えてくる顔や首のイボ。自由が丘クリニックの鈴木悠花先生に理由を聞きました。

「顔や首にできるイボは、主に加齢と紫外線が原因です。若い頃から紫外線を多く浴びてきた人は、イボができやすいといえます」

 若い頃は新陳代謝が活発なので、紫外線を浴びてダメージを受けた皮膚細胞も定期的に排出されます。しかし、加齢とともに代謝能力が落ちてくると、ダメージ部分がうまく排出できず、イボやシミとなって表れるのです。肌色のイボは有茎性軟腫(アクロコルドン)、表面がざらざらした黒っぽいイボは脂漏性角化症といいます。

「アクロコルドンと脂漏性角化症は皮膚の良性腫瘍です。シミと同じ老化現象なので、見た目が気になるようであれば、美容クリニックで適切な治療が可能です」

 治療は、イボの形状によってハサミで切除するか、液体窒素で凍結させるか、レーザーで削るか。レーザー治療以外は保険が適用されます。「自分で切り取れそう」と思っても、傷口が感染する恐れがあるので、医師に任せましょう。

「加齢性のイボに見えて悪性腫瘍だという場合もあります。イボが急激に大きくなったり、色が均一でなかったり、傷のようにジュクジュクしたら要注意です。まれに内臓がんの皮膚表現として急激に多発することもあります」

 異変に気づいたら、早めの受診を!

【連載】?に答えます

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動