少年野球「オスグッド症」と総練習時間と体格変化の関係

公開日: 更新日:

40代・整形外科医

 バスケットボールバレーボール野球といったスポーツ好きな小学校高学年から中学生が発症する病気に「オスグッド・シュラッター病」があります。

 脛骨(けいこつ)結節と呼ばれる膝のお皿の下の骨が徐々に突出してきて痛みが出る病気です。時には赤く腫れたり、熱を持ったりします。運動を休むと痛みがなくなりますが、運動を再開すると痛みが再発します。

 太ももの前面の筋肉(大腿四頭筋)は膝のお皿(膝蓋骨)や膝蓋腱を通じて脛骨粗面にくっついています。運動すると筋肉が収縮して脛骨粗面が強く引っ張られます。成長期にはこの脛骨粗面に成長軟骨帯があり、運動により炎症が生じ、ひどい場合は軟骨が剥離することもあります。

 偏った体の使い方が原因といわれる、このオスグッド症について、群馬大学大学院の研究者が小中の野球少年を対象にした調査結果を今年6月の日本整形外科学会の学術集会で報告しています。

 1年以上の経過観察が可能で調査開始時点でオスグッド症でない61人を調べたところ、3人がオスグッド症と診断されました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし