大学間連携は患者の経済的な負担を増すことになるか?

公開日: 更新日:

 東京芸術大学は日本を代表する芸術家集団。音楽や絵画を患者の癒やしなどに積極的に使おうというのでしょう。この傾向はさらに続いていくことだろうと思います。それ自体、悪いことではないと思います。

 しかし、こうしたことが医療の肥大化につながり、最終的に患者さんの経済的負担になるのではないか、という不安があります。いまの大学病院はどこも新しく病棟を建て替え、居心地の良い空間になっています。新しい医療機器も備え、先進的な医療を行える状態です。しかし、それを維持するために売り上げ重視の医療に変貌していないか心配です。

 いまは、「小さな医療」を目指すのか、それともゆりかごから墓場までの手厚い「大きな医療」を目指すのか? 国民的な議論が必要なのではないでしょうか?

【連載】当事者たちが明かす「医療のウラ側」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?