高齢者の「てんかん」は医師も本人も周囲も気づかない

公開日: 更新日:

 久保田医師が「高齢者のてんかん」と診断した患者も、事故を起こして整形外科を受診し、整形外科医が念のためと、久保田医師を紹介。受診してきた人が大半だ。

「死者やけが人が出るような大事故になる前に、いかに早く『なにか変』に気がつくか。そう感じたらてんかんセンターを受診すべき。てんかんの専門医でなくては見逃されるかもしれません」

 朝霞台病院では、疑わしき人がきたら外来で脳波検査をし、確定診断として、入院して1週間の脳波を取る「長時間ビデオ脳波モニタリング」を行う。

「高齢者のてんかんでは脳波の乱れがはっきりと表れないため、長時間の脳波モニタリングが理想的なのです」

 治療は薬の経口投与。従来より少ない量で症状をぴたりと抑えられる。

 高齢者のてんかんというと、65歳以上を想像するかもしれない。

「50代から発症率が上昇していきます。加齢が原因なので、だれにでも可能性がある。自分は大丈夫と思わないことです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃