高齢者の「てんかん」は医師も本人も周囲も気づかない

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 突然倒れたりすれば慌てて救急車を呼ぶだろうが、地味な症状ゆえに、同居している家族でも気づかない。

「この時たまたま話しかけたりすれば、『なにか変だ』と感じるかもしれません。目が一点を見つめたままで、ボーッとして反応がないからです。1~2分すると普段通りの様子に戻り、本人は何も覚えていません」

■50代から発症率が上昇

 高齢者のてんかんは、MRIやCTなどの画像検査ではわからない。症状を本人は覚えていないので、自ら病院に行こうともしない。診断・治療のきっかけに結びつくのが、家族や周囲にいる人、介護者などが感じる「なにか変」だが、高齢者のてんかんに対する知識を持っていなければ、「年のせい」「認知症の表れ」などと思うだろう。

「実際、放置されているケースや認知症と誤診されているケースはかなり多いと考えています」

 てんかんは、治療をしなければ症状が悪化する上、突然死のリスクがある。さらに、1~2分とはいえ意識がはっきりしなくなるため、交通事故や転倒事故なども起こしやすくなる。

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