著者のコラム一覧
高橋三千綱

1948年1月5日、大阪府豊中市生まれ。サンフランシスコ州立大学英語学科、早稲田大学英文科中退。元東京スポーツ記者。74年、「退屈しのぎ」で群像新人文学賞、78年、「九月の空」で芥川賞受賞。近著に「さすらいの皇帝ペンギン」「ありがとう肝硬変、よろしく糖尿病」「がんを忘れたら、『余命』が延びました!」がある。

ミニ・ゴジラを冷凍させる瞑想をやっている

公開日: 更新日:

 昨年の夏、「シン・ゴジラ」が公開された。偶然なのだが、あの映画でもゴジラを冷凍して暴れさせなくしていた。だから僕のしてきたことは正しいのだ。

 もちろん、胃がん治療はすべて断っているが、断酒は続けていた。一度は肝硬変になっているので、さすがに酒はまずいと思っている。それで4年半やめていたのだ。

 ところが、昨年の夏ごろ、夜中に血糖値が300か400に一気に上がるようになった。酒を一滴も飲んでいないのにこれはおかしい。

 そんな時に娘夫婦と孫が暮らすアメリカに行ったのだが、やはり調子が悪かった。

 体全体の血流が悪く、足が痙攣してしまった。それもただの痙攣ではない。ふくらはぎから足全体にかけてコンクリートのように固まってしまったのだ。当然、歩けるような状態ではなかった。

 その瞬間、あることに気付いた。あれほど酒好きだった自分が信念を曲げてまで禁酒している。自分を裏切って生きているのに、体は言うことを聞かない。ということは、病気の原因は自分を裏切って生きていることのストレスなんじゃないのか、と。

 そこで、試しに缶の焼酎サワーを買ってきた。炭酸の中にキャップ1杯分だけ薄めて飲んでみた。すると案の定だった……。

【連載】余命4カ月と言われた私が今も生きているワケ

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