血糖上げずカロリー摂取 糖尿病高齢者はどう食べるべきか

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■中鎖脂肪酸、パラチノース、乳和食

 中鎖脂肪酸は、植物油の主成分である脂肪酸の一種。肥満対策、認知症予防、フレイル・サルコペニア対策などさまざまな可能性が期待される機能性成分だ。一般的な油より速やかに消化・吸収され、すぐにエネルギーになりやすい特徴がある。 

「中鎖脂肪酸はパウダー状のものが市販されています。無味無臭なので、味噌汁や料理に入れても違和感を覚えません。糖尿病でなくても、痩せている高齢者の方は、中鎖脂肪酸のパウダーをスープや味噌汁などに加えて日常的に取るようにするといいでしょう」

 パラチノースは砂糖から作られた甘味料だ。ハチミツに含まれる希少物質「イソマルツロース」の大量生産に成功した「三井製糖」の登録商標である。砂糖とは違う作用機序を持ち、消化吸収速度は砂糖の5分の1になる。 

「吸収がゆっくりなので血糖値の上昇も緩やかです。すると、インスリンが急激に血糖値を下げようとしないので、血糖値の急激な上昇・降下を避けられます。これによって膵臓への負荷が抑えられ、心血管障害などのリスクを抑えられます」

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