血糖上げずカロリー摂取 糖尿病高齢者はどう食べるべきか

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 甘味料にはパラチノース以外にもあるが、ほとんどがカロリーゼロ。フレイルやサルコペニア回避も考えなければいけない高齢者には向いていないケースもある。パラチノースは甘味度が低く、通常の砂糖の使用量より多く使えるところもポイントだ。

「乳和食」は、牛乳をはじめとする乳製品を用いた和食のこと。

「乳製品をご飯など糖質と一緒に取ると、血糖値の上昇がゆっくりになります。うま味の宝庫である牛乳はだし代わりになり、調味料を減らして減塩にもつながります」

 味噌との相性が良いので、味噌汁や豚汁に入れる。卯の花炒り、きんぴらゴボウ、カボチャのそぼろ煮、筑前煮などさまざまな和食に合う。牛乳が苦手な人にも「おいしい」と評判だ。

「中鎖脂肪酸、パラチノース、乳和食を3つ同時に行えば、高齢者の血糖コントロール、加えてフレイル・サルコペニア対策にかなりの効果が期待できます」

 西村教授が危惧しているのは、高齢者の糖質制限だ。

「糖質を控え、タンパク質を積極的に取るといいと考えている方もいます。しかし、タンパク質だけでは筋力合成がうまくいかず、かえって筋力減少につながることもあります。うまく糖質を取っていく必要があります」

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