S状結腸がん<2>「難しい手術です。ダメかも知れませんが開けてみましょう」

公開日: 更新日:

 愛知県豊田市に住む岡田隆さん(60歳)は41歳のとき、大腸の手術を受けるために、「虎の門病院」(東京・港区)に入院した。紹介状を添えての外来で、「すぐに入院の手続きを取ってください」と指示を受けた。

 岡田さんは金融機関に入社し、東京や千葉の支店を回っていたサラリーマン。働き盛りである。 

「入院日の前日は、好物の焼き肉を腹いっぱい食べ、たばこも思い切り吸いました。それまでたばこは1日60本吸う愛煙家、酒や食事もお構いなく好きなだけ腹に入れていたのです。これでそのまま、退院できないかも知れないと思いながら、覚悟を決め、最後の一本を胸深く吸って病院に入りました」  

 入院してすぐに精密検査(注腸造影検査、大腸内視鏡検査、CT、超音波検査等)を受け直した。診断は「S状結腸がん、ステージⅢb」である。

 治療は手術だった。手術に要した時間は5時間弱で、患部を約40センチ、リンパ節も切除した。術後、夫人、母親、兄弟が肩を寄せ合う診察室で、担当医からこう説明を受ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?