S状結腸がん<2>「難しい手術です。ダメかも知れませんが開けてみましょう」

公開日: 更新日:

「大腸がんはかなり進行しており、遠隔のリンパ節転移も所見されました。今後、他臓器に転移する可能性が極めて高いようです」

手術代とサプリで200万円

 検査、手術等で、入院期間は3週間ほどになっていた。担当医の予見は的中した。しかも、転移の時期も速かった。大腸がんの手術からおよそ半年後の2000年5月、定例のCT検査で肝臓から3カ所に及ぶ悪性腫瘍の転移が見つかった。 

「もうこんなに早く転移するなんてショックで愕然としましたね。それに担当医の説明では、転移が肝臓に3カ所ですから、手術ができたとしても、場所が離れており、3回手術をするのと同様の時間がかかると言われました。私はこのとき、これで最後かもとの思いで手術室に向かったのを、昨日のことのように記憶しております」 

 担当医師は岡田夫人に、「難しい手術です。ダメかもしれませんが開いてみましょう」と告げられていた。岡田さんも、「私はもうこれで終わり」と覚悟した。 


 9時間に及ぶ手術は成功したが、同時に胆嚢も切除した。さらに、その後の抗がん剤治療のために、入院中に左鎖骨の下位にカテーテルを通すポートの埋め込み手術も受けた。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?