食生活改善で前立腺がんのリスク低下 取るべき食物は何だ

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「前立腺のコレステロールが多い→テストステロンが増える→前立腺がん細胞増殖→テストステロンが増え、がん細胞もより増える」という流れだ。

 なお、前立腺がんは血中のテストステロンが「少ない」ほど悪性のがんの発症リスクが高まる。矛盾を感じるが、井手医師によれば血中と前立腺組織のテストステロン産生は反比例の関係にある。

■食生活改善と運動だけで進行を抑制

 いずれにしろ、コレステロールが低い生活(血中のテストステロン値が高く、前立腺細胞内のテストステロン値が低い生活)が、前立腺がん対策になるのは間違いない。

「前立腺がん患者が生活習慣を変えるとどうなるか調べた研究があります。おとなしい前立腺がんの患者93人を対象に、一方の群は徹底した食生活改善と運動を取り入れ、もう一方の群はそれまで通りの生活を2年間続けました」

 結果、「食生活改善+運動」群は5%の人しか新たな治療が必要にならなかった。ところが「それまで通りの生活」群は、27%の人が新たな治療が必要になった。ここから分かるのは「食生活改善+運動で前立腺がんの進行を抑えられた」ということだ。

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