重大病を引き起こすことも くしゃみを我慢してはいけない

公開日: 更新日:

 春はくしゃみの季節。風で花粉やほこりが舞い、風邪インフルエンザのウイルスが空気中を漂い異物が鼻に入りやすい。くしゃみは大量の唾やウイルスを飛ばし、静寂を破る。それを嫌って、自分の口や鼻を完全に覆ってくしゃみをする人がいるが、用心した方がいい。衝撃で、圧迫骨折、鼓膜破裂、脳動脈瘤破裂などの重大病を引き起こすことがある。

 くしゃみは鼻に侵入した異物を取り除くための反射動作。鼻の粘膜に付着した異物が神経を刺激して、肺と腹部の間の横隔膜が収縮、息を吸い込んで一気に異物を吹き飛ばす。

 その速度は、かつては時速300キロ以上といわれたが、ハイスピードビジョンシステムを用いた測定では、最大で時速25キロであることが分かっている。

 その衝撃は強烈で、脳と脊髄を覆う硬膜に穴が開いて、その中の脊髄液が漏れる「脳脊髄液減少症」や「硬膜下血腫」などにつながったケースが報告されている。骨折も多いという。

「骨がもろくなりがちな高齢者や若い女性の中には、くしゃみで脊椎圧迫骨折する人もいます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  3. 3

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  4. 4

    清原果耶「初恋DOGs」にファン失望気味も…《低視聴率女王》待ったなしとは言い切れないウラ事情

  5. 5

    会議室で拍手が沸き起こったほどの良曲は売れなかった

  1. 6

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  2. 7

    兵庫は参院選でまた大混乱! 泉房穂氏が強いられる“ステルス戦”の背景にN党・立花氏らによる執拗な嫌がらせ

  3. 8

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  4. 9

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  5. 10

    新横綱大の里が直面する「遠方への出稽古慣れ」…車での長距離移動は避けて通れない試練に