著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

ニューヨーカーも悩む花粉症 ワクチン実験が着々進行中

公開日: 更新日:

 つらい花粉症の季節です。ここニューヨークでも、4月から6月にかけてが花粉症のピークとなります。日本に多いスギ花粉ではなく、ニレ、カエデ、クワ、オークといった樹木や、芝生をはじめとした草の花粉もアレルギーの原因になっています。

 その草の花粉アレルギーに効果がある予防接種が間もなく認可される――。そんなニュースが花粉症に苦しむ人々に希望を与えています。

 世界には草の花粉(草本花粉)アレルギーを持つ人が4億人いるといわれています。バミューダ・グラスやケンタッキー・グラスなどの芝はもちろん、ジョンソン・グラス(セイバンモロコシ)やレッドトップ・グラス(コヌカグサ)といった雑草まで、さまざまな花粉が原因になっています。くしゃみ、鼻水、涙などの症状だけでなく、特に草の花粉は粒子が小さいため、肌の引っかき傷から体内に入り、じんましんを引き起こすケースもあるそうです。

 オーストリア・ウィーン医科大学のアレルギー研究グループは、製薬会社「バイオメイ」と協力して草の花粉症の180人を対象に実験を行いました。BM32と呼ばれるワクチンを4回注射、翌年も同様に注射を行ったところ、25%の人の症状が軽減。実験を指揮したニーダーバーガー・レピン教授によれば、「もともとの症状が重い人ほどワクチンの効果が大きかった」といいます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性