放射線が効きにくいのは…塊が大きく細胞分裂しないがん

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 がんには放射線への感受性が高いものと低いものがある。高いのは細胞分裂を頻繁に行い、酸素濃度の高いがん。遺伝子情報が記載されているDNAは二重らせん構造で安定しているが、細胞分裂を行うときには、二重らせんがほどけて一本鎖になる。がん細胞のように頻繁に細胞分裂を起こしていると、不安定な状態で放射線を受ける可能性が高くなり、ダメージが大きくなる。

 酸素が豊富ながん細胞は活性酸素が多いため治療効果が高くなると考えられている。国際医療福祉大学病院内科学の一石英一郎教授が言う。

「がんの塊が小さいうちは細胞分裂が繰り返され、酸素も豊富です。そのためこの時期のがんは放射線感受性が高く、放射線治療の効果が高いとされています。逆にがんの塊が大きくなると、がんの塊の中心にあるがん細胞は低酸素状態となり、放射線感受性は低下していきます」

 その意味では、セミノーマ(精上皮腫)やウイルムス腫瘍(小児の腎臓がんの仲間)などは放射線の感受性は高いとされるが、骨肉腫や悪性黒色腫(メラノーマ)などは感受性が低いという。

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