満腹なのになぜ? “別腹”で大盛りアイスを食べられるのか

公開日: 更新日:

 散々飲み食いした若い女性が、「デザートは別腹だから」と言いながら追加で山盛りのアイスクリームをペロリ。レストランで時々見かける光景だが、なぜお腹いっぱい食べたはずなのに別腹でデザートが食べられるのか? 畿央大学健康科学部健康栄養学科の山本隆教授が言う。

「別腹には脳のなかの前頭連合野と呼ばれる領域が関わっていることがわかっています。理性的に行動したり、物事を分析したりするなど知的活動を担う場所です。おいしそうだと予想したり、以前食べておいしかったとなどの経験が思い出されたりすると、前頭連合野から摂食中枢に信号を送られます。そこからオレキシンと呼ばれる物質が分泌されるのです」

 オレキシンは胃の運動に関わる神経細胞に働きかけて、胃の入り口部分の筋肉を緩めて、出口の筋肉を活発化する。その結果、胃の内容物が腸に送り出されて、新たな食べ物が入れるスペースを胃に作り出すという。

 通常の「お腹いっぱい」という感覚は大脳の下の視床下部にある満腹中枢が刺激されることで湧き上がる。その後「もう食べなくていい」という指示が脳のあちこちに出ることで食べたい意識や行動が抑えられる。ところが前頭連合野の「お腹いっぱい」は味などにあきて「もう食べられない」に過ぎないという。別の味付けをしたものなら食べ続けられるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  4. 4

    高市政権が抱える統一教会“爆弾”の破壊力 文春入手の3200ページ内部文書には自民議員ズラリ

  5. 5

    前橋市長選で予想外バトルに…小川晶前市長を山本一太群馬県知事がブログでネチネチ陰湿攻撃のナゼ

  1. 6

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網

  2. 7

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  3. 8

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  4. 9

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  5. 10

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」