【ペット由来感染症】適度な距離感で接することが必要

公開日: 更新日:

■就寝中になめられて副鼻腔炎に感染した例も

 ペットの飼育を医師に伝えることが重要なのは、動物には無害の病原体が人の病気の原因になっている場合があるからだ。では、ペットからうつる代表的な感染症には、どんなものがあるのか。

「犬猫で多いのはかまれたり、ひっかかれて感染する『パスツレラ症』です。病原体は口の中にいる常在菌で、猫はほぼ100%、犬は約75%がもちます。高齢者や糖尿病患者など免疫力の低下した人に発症しやすく、傷口が30分くらいすると、激しい腫れと痛みが出て化膿するのです。また、寝ている間に犬に顔をなめられて、鼻から菌が入って副鼻腔炎を起こした症例もあります」

「ネコひっかき病」も多い。原因菌を媒介するのはノミで、感染した犬猫にかまれたり、ひっかかれて発症する。犬猫は無症状だが、人に感染すると2~3週間後に、傷の近くのリンパ節が大きく腫れる症状が表れる。

 犬猫、ウサギ、ハムスターなど哺乳類との接触で皮膚に感染するのはカビが原因の「皮膚糸状菌症」。人では肌に円形の発疹ができ、頭部では毛が抜けたりする。動物も円形に毛が抜ける症状が表れるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」