夜間半日断食でやせるワケ 1年半で20kg減の研究者が語る

公開日: 更新日:

 血糖を急激に上げない方法は、血糖値を急激に上げにくい食品を食べたり、食物繊維の豊富な野菜を先に食べて糖の吸収を遅らせる方法などがある。しかし、一番手軽なのはダラダラ食べ続けることをやめ、食事を取らない時間をキチンと確保することだ。 

「食事を取らなければインスリンの分泌が減り、不足した糖分を補うためにグリコーゲンや脂肪が燃やされる時間が長くなります。結果としてやせるのです」 

 しかも、インスリン抵抗性が是正され、インスリンの分泌量は減る。ならば昼間食べずに、夜食べてもいいのか? 

「それはいけません。正しくは夕食から翌日の朝食の間を12時間以上保つことです。夜間の食事は睡眠の質を下げ、睡眠中に行われる細胞の修復などにマイナスです。しかも、睡眠中は副交感神経が優位に働き、胃腸の動きが活発なため睡眠直前の食事は吸収力を増し太りやすくなります。その代わりに、良質な睡眠後には朝日をたくさん浴び、バランスの良い朝ごはんをしっかり取ってください。インスリンの分泌も体内時計と関係することがわかっています。体内時計のリズムを正すことも肥満を解消するための第一歩となります」

 古谷氏は午後7時夕食、午前7時朝食、正午昼食という食事スケジュールを厳格に守るなどして20キロ以上の産後太りを1年半で解消したという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態