今死んでも後悔はない。ただ一つの心残りは夫のこと

公開日: 更新日:

 あとは、1月19日のがんセンターへの入院前、寝る時に「頑張ってくるから」と主人に言ったら、絞り出すような声で「本当に頑張ってくれ」と言われたのも忘れられない。主人がいなかったら、頑張れなかったですね。

 入院した日から、いきなり絶食に入りました。「それなら朝、お腹いっぱい食べてくるんだった、先に言っといてよ」なんて思っていました。

 手術後は、2泊3日で集中治療室に入り、おならが出るまで絶食。普通は病室に戻ったその日におならが出るそうですが、私は術後4日、つまり入院してから6日かかりました。食いしん坊の私にとっては、6日間、何も食べられないのが、とにかくつらかったです。

 集中治療室に入っている間は、痛みが強かった。傷が痛いのではなく、腸の動きに敏感になっていたのが原因だそうです。この時に手術の経緯を簡単に聞いたのですが、ほぼモルヒネで眠っており、意識も朦朧としていたので、記憶があいまいです。

 きちんと説明を受けたのは、退院して1回目の通院の時。ステージ3か4で肺や肝臓に転移があるかもしれないと手術前には言われていましたが、転移はなく、ステージ2。私くらいのがんの大きさだと転移していておかしくないのですが、リンチ症候群は予後がいいそうなんです。だから、転移もなかった。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  3. 3

    だから今年の日本女子オープンはつまらない…“簡単コース”で予選カットラインは史上最少「-1」

  4. 4

    森保監督がブライトン三笘薫を代表招集外にしたウラ側…10日パラグアイ戦、14日ブラジル戦へ

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  2. 7

    フリーの風間俊介&生田斗真は大活躍も…旧ジャニ「ドラマ班」次世代は“自称”止まりの寂しい現状

  3. 8

    テレビはグルメ、熊、線状降水帯ばかり…もっと大事なことを放送したくないための隠れ蓑か

  4. 9

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  5. 10

    次の自民党総裁選が誰でも菅義偉が“陰の主役”…絶対王者の力の源泉は何なのか?