著者のコラム一覧
清澤源弘自由が丘清澤眼科院長

1953年、長野県生まれ。東北大学医学部卒、同大学院修了。86年、仏原子力庁、翌年に米ペンシルベニア大学並びにウイリス眼科病院に留学。92年、東京医科歯科大眼科助教授。2005-2021年清澤眼科院長。2021年11月自由が丘清澤眼科を新たに開院。日本眼科学会専門医、日本眼科医会学術部委員、日本神経眼科学会名誉会員など。

強度近視が進行すると網膜剥離や黄斑変性症につながる恐れ

公開日: 更新日:

 近視人口が「パンデミック(感染爆発)」と表現されるほどの勢いで増えています。

 2015年の英科学雑誌「ネイチャー」には“20年までに世界の人口の3分の1にあたる25億人が近視になりかねない”とする論文が掲載されました。近視は白人や黒人に比べて黄色人種に多いといわれ、中国台湾などでは子供の近視増加が大問題になっています。

 日本も例外ではありません。17年度学校保健統計調査では裸眼視力1.0未満の割合は小学生で32.46%、中学生で56.33%と調査開始以来、過去最高でした。成人の近視も増えており、40歳以上の42%が近視で、そのうち20人に1人が強度近視という報告もあります。

 近視は小学生から高校生にかけて急激に進行し、大人になるとそれ以上は進まないといわれてきました。しかし最近は、大人になっても近視の進行が止まらない人が増えています。強度近視が進んで、その一部は出血などを伴う病的近視になります。最終的に失明してしまうことがあり、日本の失明原因の上位に常に強度近視が入っています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択