長引く咳は喘息の前段階…まずは疑うべき3つの疾患とは

公開日: 更新日:

 咳喘息の治療は、ガイドラインでは「吸入ステロイドを2年」とされている。しかし、大半の患者は、数カ月の吸入ステロイドの使用で咳が止まる。

「呼吸器内科医の仲間ともよく話題になりますが、咳が治まったのに吸入ステロイドを2年使い続けるというのは現実的ではありません。また、2年使ったからといって“再発しない”というエビデンスはないのです。そこで私は、患者さんの咳が出なくなり、検査データが正常であれば、薬をやめて様子を見るようにしています」

■副鼻腔炎

 花粉症シーズンに悪化しがちなのが、副鼻腔炎だ。これは呼吸器疾患と密接な関係があることが指摘されており、気管支が広がって元に戻らない気管支拡張症を合併しているケースが多い。CT検査などで分かる。

「副鼻腔炎と気管支拡張症の合併で、日常生活に支障が出るほど咳がひどくなることも。この場合、痰を伴う咳です。少量のマクロライド系抗菌薬で治療ができ、QOLがかなり改善されます」

 副鼻腔炎にはいくつかタイプがあるが、近年、増加しているのが好酸球性副鼻腔炎だ。もし「喘息の治療をきちんと受けているのに、しばしば咳がひどくなる」場合、好酸球性副鼻腔炎の疑いがある。好酸球性副鼻腔炎は喘息との関わりが強く、one airway one disease(気道に生じた同じ炎症の病気)という概念にも含まれるようになった。好酸球性副鼻腔炎の治療が不十分であれば、喘息のコントロールも不十分になる。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    「将軍 SHOGUN」シーズン2も撮影開始 2026年は柄本明、平岳大ら海外進出する日本人俳優に注目

  4. 4

    ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 7

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  3. 8

    《国分太一だけ?》「ウルトラマンDASH」の危険特番が大炎上!日テレスタッフにも問われるコンプライアンス

  4. 9

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  5. 10

    現役女子大生の鈴木京香はキャピキャピ感ゼロだった