運動は認知症の予防や改善に役立つか? 専門家に聞いた

公開日: 更新日:

 だから運転は認知症予防にいいのではないか、と考える人もいるだろう。

 しかし、それは運動が関わる記憶を強化させているだけで、言葉などの認知機能全般をアップさせるわけではない。

「言葉の意味や物の名称などの一般的な知識や常識に関する記憶に『意味記憶』があります。これが障害される認知症が意味性認知症です。この病気を発症されたタクシーの運転手は、車を運転してお客さんを目的地に運ぶことができるのですが、車を運転する際に握るものを聞かれて、ハンドルと答えることができませんでした。記憶はカテゴリーによってある程度脳の働きが分かれている。運動すればある程度脳は鍛えられるのでしょうが、意味記憶まで保たれるか、といえば必ずしもそうではないのではないかと思います」

 顔を記憶する脳の領域は決まっていて、その他の記憶は特定の領域を持つものも持たないものもある。「認知症予防に人の顔を記憶するよう心がけている」という人は、その領域を鍛えているだけで必ずしも認知機能全体を向上させることにはつながらない可能性がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網