エイズ<4>発症を95%以上抑制 HIV検査“陽性”の場合の治療法

公開日: 更新日:

 国内で使用可能な抗HIV薬は24種類あり、さらに複数の薬を配合した合剤も数多い。抗HIV薬の中で、HIV抑制効果がより強力な薬剤を「キードラッグ」、それを補足してウイルス抑制効果を高める役割をもつ薬剤を「バックボーン」と呼ぶ。現在は、バックボーンとしてNRTI2剤に、キードラッグ1剤を組み合わせるのが一般的だ。

「ARTの効果は100%近いですが、治療効果が不十分な場合の原因のほとんどは患者さんの内服率の低下です。それに飲み忘れがあると耐性ウイルスができてしまいます。ART確立当初は飲む錠剤が多かったり、副作用が高頻度で出ていました。しかし、近年は副作用の発現が大きく改善され、1日1回1錠の服薬で済む配合剤も登場し、治療の煩雑さはなくなってきています」

 薬を飲み続けていればHIV感染していない人と変わらない寿命が期待できる。ただし、年を重ねて生活習慣病などを発症すると持病薬との飲み合わせ(相互作用)が問題となり、抗HIV薬の種類を変更しなくてはいけない場合があるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった