日本人の胃がんの99%はピロリ菌が原因 検査と除菌を知る

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「“胃痛もないから感染していない”と言う患者さんがいますが、ピロリ菌感染は症状とは関係ありません。感染者の多くは無症状なのです」

 ピロリ菌が自然消滅するケースもあるが、それは胃炎が長期間続き、健康な胃にあるヒダがなくなった場合。むしろ最も胃がんに気を付けなければならない状況であり、当然“検査が必要なし”とはならない。

 ピロリ菌の検査は、血液検査、呼気テスト、便または尿中抗原検査、組織検査の4通り。

「内視鏡検査(胃カメラ)とセットでピロリ菌検査を受けると保険適用になります。内視鏡は、胃がんを調べるのが目的。胃カメラが嫌でピロリ菌検査を受けたくない方は、健診で受けたバリウム検査で胃がんが否定されており、検査から半年以内であれば、内視鏡なしでもピロリ菌検査が保険適用になります」

 その際、バリウムの検査結果を持って行くこと。ピロリ菌検査はどの科でも受けられるが、「バリウム検査から半年以内なら、内視鏡をやらなくていい」と知らない医師に当たると厄介。知識を持つ消化器内科医を受診した方が無難だろう。

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