「皮膚=肌」手入れの基本は石鹸を泡立て手で軽くこする

公開日: 更新日:

「皮膚の外側の表皮は4層からなり、一番下の基底層で新しい細胞がつくられ、有棘層↓顆粒層↓角質層の順で皮膚表面に押し上げられ、一番外側の角質層がバリアー機能の役割を果たしています。さらに、手のひらや足の裏を除いた全身の皮膚には毛に付属する皮脂腺があり、皮脂を分泌しています。皮脂は汗と混ざり合って皮脂膜をつくり、皮膚表面を保護し、水分の蒸発を防いで皮膚や髪に潤いを与えているのです」

■ナイロンタオルでゴシゴシは厳禁

 しかし、皮脂は多過ぎると汚れがたまってニキビや吹き出物の原因になり、少な過ぎると乾燥肌になる。皮脂の分泌量は年齢によって異なり、年を取るほど分泌が減る。高齢になるほど肌がカサカサして乾燥肌になりやすいのはそのためだ。また、皮脂膜は弱酸性なので皮膚に付着するウイルスや菌を死滅させる働きがある。しかも、その皮脂や汗をエサとする皮膚常在菌(表皮ブドウ球菌など)が安定して生息することで病原性を持つ常在菌の繁殖を防ぐという、何重ものバリアーが働いているのだ。


「肌に悪いのは入浴時にナイロンタオルなどでゴシゴシ洗うこと。サウナのアカスリや乾布摩擦などもよくありません。ゴシゴシこすり表皮の角質層を傷つけて減らすと、皮脂が減少して皮膚表面の状況が悪化し、皮膚常在菌のバランスが崩れる悪循環を起こします。体を洗う時は、足の指の間や股間、脇の下は念入りに洗うとしても、他の部分は石鹸やボディーシャンプーを泡立てて手で軽くなでる程度で、汗などの汚れは十分落ちるとされています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一「すぽると!」降板は当然…“最悪だった”現場の評判

  2. 2

    石田ゆり子ブームは終わらない? ベリーショートに賛否、脱「奇跡の50代」でも人気加速

  3. 3

    国分太一コンプラ違反で「周囲が感じていた異変」…過去にはガングロに"変身”して問題起こした有名人も

  4. 4

    TOKIO国分太一「コンプラ違反」秘匿も次々に“セパ報道”で窮地に…復帰は極めて困難な道のりに

  5. 5

    「いっぷく!」崖っぷちの元凶は国分太一のイヤ~な性格?

  1. 6

    《ヤラセだらけの世界》長瀬智也のSNS投稿を巡り…再注目されるTOKIOを変えた「DASH村」の闇

  2. 7

    元女優・宮崎ますみさんは6年前から八ヶ岳山麓に移住しコメ作り 田植えも稲刈りも全部手作業

  3. 8

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  4. 9

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  5. 10

    巨人阿部監督 グチるくらいならいっそ「4番・坂本勇人」はどうだろう…“進退の決断”含めた4つの理由