著者のコラム一覧
若林秀隆医師

リハ栄養、サルコペニア、摂食嚥下障害を特に専門とする。日本リハビリテーション医学会指導医・専門医。

一見すると肥満でも サルコペニアやフレイルの可能性あり

公開日: 更新日:

 超高齢社会の今、積極的な対策が求められているのが、「サルコペニア」と「フレイル(虚弱)」だ。

 サルコペニアはギリシャ語の「サルコ(筋肉の意味)」と「ペニア(喪失の意味)」を組み合わせた言葉で、筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下している状態。一方、フレイルは、体の予備機能が低下して健康障害を起こしやすくなった状態で、介護が必要となる前の段階だ。フレイルの最も重要な要因が、サルコペニアである。

「サルコペニア、フレイルともに認知が不十分な上、該当する人の多くが自覚していません。ガリガリに痩せていたり、見るからに健康状態が悪かったりする人だけとは限らず、ふっくらした体形の『一見したところ肥満』という人もいます」

 つまり、見た目と実際は異なるのだ。“一見肥満”の人は、実は“むくみ”の可能性もある。もしそうなら、心不全、腎不全、肝不全、内分泌の異常など原因を突き止め、治療を行わなければならない。

 また、脂肪は多いが、筋肉量が少ない低栄養状態の可能性もある。これが続けば、筋力や活力が低下する。すると身体機能の低下から活動度の低下を招き、食欲が落ち、結果的に摂取量も落ちる。低栄養は一層ひどくなり、サルコペニアが進むという「フレイルの悪循環」が起こる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る