リンゴを食べて喉がかゆくなったら…食物アレルギーを疑え

公開日: 更新日:

【要注意な症状】

 アナフィラキシーが疑われる時は、「エピペン」というアドレナリンをすぐに筋肉注射する。しかし、最初の発作ではエピペンを持っていない人も多いだろう。

 アナフィラキシーの診断基準は、全身の発疹や紅潮、呼吸困難、喘鳴など複数の臓器に症状が出ること。速やかに治療をしないと血圧低下や意識障害が見られればアナフィラキシーショックを起こし死に至ることもあるので、アナフィラキシーが疑われる時には救急車を呼ぶべきだ。診断基準の詳細は、ネットで「アナフィラキシーガイドライン」を見ることができる。

【“できるだけ食べさせる”治療に】

 子どもの食物アレルギーの場合、アナフィラキシーなどを起こさないために、かつてはNG食品を「食べさせない」治療が中心だった。

「今は食物経口負荷試験を受けて、本当に除去が必要な食物を特定していく治療が中心です。子どもの食物アレルギーは成長とともに多くは自然に治っていきます。血液検査などを参考に定期的に食物経口負荷試験を受けて、本当に今も除去が必要か、確認していくことが大切です」

 食物経口負荷試験は何歳でも受けられる。ただし乳幼児期など可能な限り早い方がいい。

「食べられない期間が長くなると、食べられるようになってからも『味があまり好きじゃない』となる傾向があります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?