もうイメージには騙されない 食品表示の正しい読み解き方

公開日: 更新日:

 健康で長生きしたければ食事に気を配るのは当然だ。「国が認めて売っている食品だから安心」と思うのは勝手だが、食品会社は消費者がおいしいと思えるものを作りたくさん売るのが商売。国は流通している食品に最低限の安全性は担保するが、消費者が選んで食べたものの結果は自ら責任を取るしかない。だからこそ、消費者はその食品はどこで作られたものでどんな成分が入っているか、食品表示を正しく読み取る力が必要だ。早稲田大学招聘研究員で、栄養士の古谷彰子氏に話を聞いた。

 食品表示法はかつての「食品衛生法」「JAS法」「健康増進法」の3つの法律を一元化し、わかりやすい食品表示制度を目指して作られた法律だ。所管は消費者庁で完全移行までの猶予期間は2020年3月31日までと定めらている。従来との相違点は①加工食品及び添加物の栄養成分表示の義務付け②アレルギー表示の変更③機能性表示食品制度の新設④すべての加工食品の原料原産地表示の義務付けなど。

「①は熱量、タンパク質、脂質、炭水化物、食塩相当量の5成分表示の義務付けです。②は原材料名のそれぞれに個別表記が原則となり、例外的にアレルゲンを一括表示することが可能になりました④はすべての加工食品の重量割合第1位の原材料は原料原産地表示が必要となったことです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々