著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

小笠原早紀さんは早期復帰 舌がんは口内炎放置が要因にも

公開日: 更新日:

「病気も順調に回復し、復帰させていただくことになりました!」と9日にツイッターで報告したのは、声優の小笠原早紀さん。病気とは、ステージ1の舌がんで、4月上旬に診断され、治療に励んでいたようです。ステージ1の早期発見で、早期復帰できたのは何よりでしょう。

 舌がんというと、タレントの堀ちえみさんを思い浮かべる人が多いでしょう。堀さんは今年2月、11時間に及ぶ手術で舌の6割を切除。元気で笑顔が印象的な女性ですが、「手術直後は、壮絶な痛み、苦しみ、辛さに、心が折れてしまいそうになりました」とブログにつづっています。

 早期発見できるかできないかで、これほど状況が変わってくるのです。そんな人生を分ける違いは何かといえば、ひとつは口内炎です。堀さんは昨年夏ごろに舌の裏側に小さな口内炎ができたそうですが、ありふれた症状に放置してしまったことがここまで悪化させてしまった要因でしょう。

 舌がんを含む口腔がんのリスクは飲酒と喫煙のほか、虫歯で欠けた歯や合わない義歯・入れ歯、悪い歯並びなどを放置したことによる慢性的な刺激がよくありません。その刺激が口内炎を起こして、平均10年という長い期間を経てがん化するのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景