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北沢伊斉藤歯科医院院長

1977年7月8日、長野県生まれ。斉藤歯科医院院長。2003年に日本大学松戸歯学部を卒業。同年から同院に勤務し、13年から院長に就任した。若手歯科医師に向けたセミナーの講師を務め後進の育成にも取り組んでいる。日本口腔インプラント学会専門医。千葉県歯科医師会所属。

認知症患者の歯科治療はできる時だけ少しずつ進めていく

公開日: 更新日:

【Q】94歳の母親が軽い認知症だと診断されました。歯医者さんで診察は受けてくれますか?

【A】もちろん受けられます。認知症は誰にでも発症する可能性のある身近なもので、特別な病気ではありません。僕の診療所に来られる患者さんの中にも何人かいらっしゃいますが、ミーティングでスタッフ全員に伝えて対応策を共有しています。

 2015年に国は「認知症施策推進総合戦略」(新オレンジプラン)を発表し、認知症の人の意思が尊重され、できる限り自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を掲げました。その中で、かかりつけ歯科医は来院患者の認知症の特徴に気づいて対応し、歯科治療を行うとともに家族を気遣い、支え、地域で見守るための連携体制を構築することが求められています。

 認知症の患者さんは基本的に感情の起伏が大きく、調子が悪いときは診療所全体に響くぐらい「ひいいいい、痛いーーー」と大きな声を出されたりします。

 付き添いの方に説明している間に外に出ていかれたときは、スタッフが裸足で全力で追いかけていました。

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