子宮筋腫<1>患部の大きさが8センチを超えると手術の対象に

公開日: 更新日:

 日本を脱出して海外で好きな仕事をしたい――。

 都内の情報機器会社に勤める河野有希さん(仮名=36歳)は、そう思うようになっていた。いまの仕事や生活に不満があるわけではない。結婚して白髪が目立つ両親に孫を抱かせてあげたい気持ちもある。しかし、付き合っていた男性に頼りなさを感じていたし、昨年、「子宮筋腫」が見つかったことで漠然と結婚しても子供を産めないかもしれないと思っていた。それなら思い切って、子供の頃からの夢だった欧州での生活にチャレンジしてもいいかもしれないと考えたのだ。

 子宮を形成している筋肉の一部が増殖する「子宮筋腫」は、「30歳以上の女性の約20~30%がかかる」という良性の腫瘍である。

「自覚症状はまったくありませんでしたが、昨年夏に受けた『人間ドック』で、子宮筋腫ありと診断されたのです」

「子宮筋腫」や「子宮内膜症」「子宮頚部異形成」といった女性特有の病気は、家族や友人に相談しにくいという人もいる。医師の診察にしても、20代の若い女性が下着を脱ぐ恥ずかしさから、出血、貧血、痛みなどの症状が重くなる場合もある。しかし、大半の女性は有希さんのように友人に相談するなどして情報を集め、より良い治療を受けるために女性医師などを探すという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」