麻黄湯は侮れない インフルでの解熱効果はタミフルより上

公開日: 更新日:

 インフルエンザが、流行し始めています。その治療薬はタミフルやリレンザ、イナビル、ラピアクタ、ゾフルーザがありますが、漢方薬も保険適用されているのをご存じでしょうか。

 インフルエンザの治療に使える漢方薬は、麻黄湯、柴胡桂枝湯、竹筎温胆湯の3種類。中でもポピュラーなのは、麻黄湯でしょう。ドラッグストアで市販薬が売られていますから、利用したことがある人もいるでしょう。

 2007年の研究で、「タミフル単独」「タミフルと麻黄湯を併用」「麻黄湯単独」の3グループに分けて追跡したところ、「タミフル単独」と比べて麻黄湯を使用した2グループは、どちらも発熱時間が有意に短縮していました。

 12年の研究では「麻黄湯」「タミフル」「リレンザ」の3グループで追跡。麻黄湯の発熱時間は、タミフルより有意に短かったものの、リレンザとは有意差なしの結果に。

 こうした研究報告から麻黄湯は、少なくともタミフルより効果的ということが言えるでしょう。リレンザほかの薬については検討が必要ですが、麻黄湯は耐性問題がありませんから、その効果は侮れません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?