格闘家の征矢貴さん「クローン病」との壮絶バトルを語る

公開日: 更新日:

「自分が生み出した病気は自分で治せる」

 これはステージ4のがんから寛解した知人の言葉です。医師に「治らない病気」と言われると「そうなんだ」と思って言われるがままに薬を飲み続けてしまいます。僕はあのままだったら格闘家を続けられなかったかもしれません。

「クローン病」と診断されたのは、2017年の9月でした。その3カ月前から調子が悪く、腹痛がしてトイレに行くものの、ほとんど便は出ないという状態を繰り返していました。

 その回数が1日10~20回にも及び、さすがにおかしいと思って病院に行って、大腸内視鏡検査を受けてわかりました。

 じつは、18歳で「痔ろう」になった時、医師から「若い人の痔ろうはクローン病が隠れている可能性がある」と言われて検査をしたことがあったんです。その時はセーフでしたが、頭の片隅には病名が残りました。

 クローン病は自己免疫機能が暴走して消化器官のどこかに炎症や潰瘍を起こす病気で、国が指定する難病のひとつです。僕は大腸に炎症が起こり、便が出にくくなっていました。医師から「治らないけど、薬を服用すれば普通の生活はできます」と言われたので、僕は「症状が落ち着くなら試合もいける!」と思い、特に悲観しませんでした。でも、あとから考えれば格闘家は普通の生活とはかけ離れているので、遠回しに「やめろ」と言われていたのかもしれませんね(笑い)。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束