格闘家の征矢貴さん「クローン病」との壮絶バトルを語る

公開日: 更新日:

 翌10月に39度の高熱が出て病院に行ったら、「大腸が腫れている」となって入院になりました。1週間ほどで退院しましたが、その後は薬が段階的に替わっていきました。弱めの「ペンタサ」はまったく効かず、効果絶大だったステロイドは数週間で使用期間の限度になり、次には生物学的製剤のひとつである「ヒュミラ」を使用しました。1本7万円の注射を2週間に1度打たなければならないので、この時、難病申請をして医療費受給者証を取得しました。

 前述した知人に相談したのが、その頃です。まず言われたのが「病気は公表した方がいい」ということ。それは、いろいろな人が情報をくれるという理由と同時に、「プライドを捨ててちゃんと病気を受け入れろ」という意味でした。

 僕は子供時代、喘息やアレルギー性鼻炎などでしょっちゅう病院通いをしていました。だから強い者に憧れ、格闘家になったんです。弱い自分を認めたくなかったし、格闘家としてのランキングも落としたくなかった。でも、積み上げてきたものをいったん手放すことが病気を受け入れる一歩になるんだと考えを改めました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」