麻酔薬が主成分の新たな抗うつ薬が登場 2~3時間で効果が

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「マウスの実験から得た結果がすべての人間にも同じ効果を反映するとは言えない。しかし、ケタミンの場合、うつ病患者でまず効果が確認された点が大きいのです」

 問題は前述の通り、幻覚や妄想などの副作用がある点だ。そのため、FDA認可のエスケタミンは「限られた医療機関でのみ処方」「必ず医師の目の前で投与。自宅への持ち帰りは禁止」などの規制がある。

 しかし、この副作用に関しても、今後は違う展開が見られるかもしれない。橋本教授もケタミンの抗うつ薬の承認に向けて動いているさなかだが、橋本教授が取り扱っているケタミンの「R型」は、先に承認された「S型」と異なり、副作用が少ない可能性があるのだ。

 ケタミンはそもそもR型とS型が1対1で存在する。ケタミンの抗うつ作用について、はっきりとした作用機序はまだ分かっていないが、「NMDA受容体に働きかけるため」と考えられ、NMDA受容体により強く作用するS型の方が抗うつ作用に優れているとされてきた。ケタミンに続けとばかりに多くの製薬企業がケタミン以外のNMDA受容体に作用する物質を開発。抗うつ作用の臨床試験を行ってきた。

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