麻酔薬が主成分の新たな抗うつ薬が登場 2~3時間で効果が

公開日: 更新日:

「マウスの実験から得た結果がすべての人間にも同じ効果を反映するとは言えない。しかし、ケタミンの場合、うつ病患者でまず効果が確認された点が大きいのです」

 問題は前述の通り、幻覚や妄想などの副作用がある点だ。そのため、FDA認可のエスケタミンは「限られた医療機関でのみ処方」「必ず医師の目の前で投与。自宅への持ち帰りは禁止」などの規制がある。

 しかし、この副作用に関しても、今後は違う展開が見られるかもしれない。橋本教授もケタミンの抗うつ薬の承認に向けて動いているさなかだが、橋本教授が取り扱っているケタミンの「R型」は、先に承認された「S型」と異なり、副作用が少ない可能性があるのだ。

 ケタミンはそもそもR型とS型が1対1で存在する。ケタミンの抗うつ作用について、はっきりとした作用機序はまだ分かっていないが、「NMDA受容体に働きかけるため」と考えられ、NMDA受容体により強く作用するS型の方が抗うつ作用に優れているとされてきた。ケタミンに続けとばかりに多くの製薬企業がケタミン以外のNMDA受容体に作用する物質を開発。抗うつ作用の臨床試験を行ってきた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    Wソックス村上宗隆にメジャーOB&米メディアが衝撃予想 「1年目にいきなり放出」の信憑性

  2. 2

    阪神・藤川監督に「裸の王様」の懸念 選手&スタッフを驚愕させた「コーチいびり」

  3. 3

    鈴木農相「おこめ券 評価された」は大ウソ…配布したのは全国約1700自治体中たったの「29」

  4. 4

    高市首相が高額療養費見直しめぐり「丁寧に議論した」は大ウソ 患者団体を“アリバイ”に利用する悪辣

  5. 5

    中国大使館に自衛官侵入でも…高市政権は謝罪せず「遺憾」表明のみの裏事情

  1. 6

    巨人を警戒、他球団主力が挙げた意外な“キーマン” 「今年のセは阪神との2強」の見立てまで

  2. 7

    惜しまれつつ「ミヤネ屋」勇退を決めた宮根誠司の今後

  3. 8

    米球団スカウトが危惧する阪神・佐藤輝明「打率1割5分未満」の深刻データ

  4. 9

    前田敦子“アンダーヘア透け疑惑”写真集が絶好調! トップ張った元アイドルの生き様を女性が強く支持

  5. 10

    「アッコにおまかせ!」最終回によぎる不安…準レギュラー陣全員で和田アキ子を支え迎えるフィナーレ