麻酔薬が主成分の新たな抗うつ薬が登場 2~3時間で効果が

公開日: 更新日:

「マウスの実験から得た結果がすべての人間にも同じ効果を反映するとは言えない。しかし、ケタミンの場合、うつ病患者でまず効果が確認された点が大きいのです」

 問題は前述の通り、幻覚や妄想などの副作用がある点だ。そのため、FDA認可のエスケタミンは「限られた医療機関でのみ処方」「必ず医師の目の前で投与。自宅への持ち帰りは禁止」などの規制がある。

 しかし、この副作用に関しても、今後は違う展開が見られるかもしれない。橋本教授もケタミンの抗うつ薬の承認に向けて動いているさなかだが、橋本教授が取り扱っているケタミンの「R型」は、先に承認された「S型」と異なり、副作用が少ない可能性があるのだ。

 ケタミンはそもそもR型とS型が1対1で存在する。ケタミンの抗うつ作用について、はっきりとした作用機序はまだ分かっていないが、「NMDA受容体に働きかけるため」と考えられ、NMDA受容体により強く作用するS型の方が抗うつ作用に優れているとされてきた。ケタミンに続けとばかりに多くの製薬企業がケタミン以外のNMDA受容体に作用する物質を開発。抗うつ作用の臨床試験を行ってきた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一(11)ひとりぼっち寂しく貧乏飯を食べながら「先生も同級生もバカだな」と思うことにした

  2. 2

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  3. 3

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  4. 4

    仲間由紀恵46歳の“激変ふっくら姿”にネット騒然も…紆余曲折を経てたどり着いた現在地

  5. 5

    国会答弁イヤイヤが見え見え…高市首相が党首討論で「サナエらしさ」全開“屁理屈”反論のア然

  1. 6

    混戦制した河本結の"自己中プレー"に中継解説者が苦言…人気女子プロに問われるモラルとマナー

  2. 7

    出口夏希の“男選び”がもたらす影響…伊藤健太郎との熱愛報道と旧ジャニファンが落ち込む意外

  3. 8

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  4. 9

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  5. 10

    餃子の王将&ココイチで客離れ進む衝撃…外食「1000円の壁」で分かれる明暗