うつ症状やふらつきが…「老年症候群」を治す薬の減らし方

公開日: 更新日:

 70代の女性は3年前、狭心症や不眠症、軽いうつ病などで3つの医療機関に通い、10種類を超える薬を服用していた。あるときから、ふらつくようになって自宅で転倒。その後もめまいのようなふらつきが続き、引きこもりに。やがて寝たきり状態になり、夫の介護を受けて生活していた。

 そんな活動制限もあって、うつ病が悪化。「死にたい」と自暴自棄になっていた。それでも、その抑うつ状態やふらつきが薬のせいだとは思いもよらず、医師に訴えたことはなかったが、主治医の転勤で、今の主治医にかわったのが転機となった。

「いくつかの睡眠薬がよくなかったそうです。薬を減らしてもらったら、ふらつきもなくなり、気持ちも明るくなりました。1カ月ほどで歩いて、外出できたのでビックリです。服用している薬は4種類です」(70代女性)

 薬の見直しで物忘れの症状が改善。認知症のテストの点数もクリアし、認知症でないことが判明したケースも報告されている。

■75歳以上は24%が7剤以上

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋