前立腺<下>肥満が男性尿トラブルを助長…対策は4つある

公開日: 更新日:

 テストステロンは男性ホルモンのことで、20代をピークに加齢とともに分泌が低下する。極端に低下すると、男性更年期障害のさまざまな症状が表れる。肥満は、そのテストステロン低下を助長して、前立腺肥大症の下部尿路症状を引き起こす要因になるのだ。岡田教授は、「メタボ」「うつ」「下部尿路症状」「ED(勃起障害)」などは、すべてテストステロンを媒介してリンクし、「脳・泌尿器・生殖器」の症状が連鎖して起こるという。

「精神的ストレスが強くかかっているうつ状態になると、脳の視床下部からの指令で下垂体から分泌される黄体形成ホルモンが出なくなり、テストステロンの分泌も減ります。するとテストステロン低下によってもうつ症状が出るので、日常の活動量が減るためメタボになってしまうのです」

 テストステロン低下とうつ症状の出現の関係はこうだ。脳には扁桃体という部分があり、そこでは過去の恐怖や嫌な経験といったネガティブな記憶を保存している。通常、テストステロンはそのネガティブな記憶が意識に上がってくるのを抑える働きをしている。そのためテストステロンが低下すると、扁桃体から嫌な記憶が噴き出してしまい、うつや不安などの原因になるという。またテストステロンは、全身の血管内皮などから放出される「NO(一酸化窒素)」という物質を作り出す役割もしている。NOには血管を拡張させたり、平滑筋を弛緩させたりする働きがあり、全身のしなやかさを保つには欠かせない。テストステロンが低下すると、そのNOの放出も減ってしまうのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃