脳<下>ストレスを解消し脳を癒やす方法 睡眠だけじゃない

公開日: 更新日:

 心身のストレスを解消して脳を癒やすには、「質の高い睡眠」が非常に重要になる。眠ることで外部からの情報を遮断し、ストレス刺激による大脳皮質の活性を抑えているからだ。

 質の高い睡眠を得るには、睡眠ホルモンといわれる「メラトニン」の脳内の分泌を正常に保つ必要がある。

 脳科学者(東邦大学名誉教授)で「セロトニンDojo」代表の有田秀穂医師が言う。

「太陽が沈み暗くなってくると、脳中央の松果体からメラトニンの分泌が始まり、次第に体温を下げて眠気をもたらします。メラトニンの分泌は午前0時から2時をピークに、徐々に減っていきます。そして朝になって太陽光を浴びるとメラトニンの分泌が止まり、今度はセロトニンという脳内物質の分泌が始まって脳が目覚めます。実はメラトニンは、このセロトニンを原料に作られているのです」

 つまり、メラトニンの分泌を正常に保つ秘訣は、日中のセロトニンの分泌を正常に保つことが大切になる。そのためには朝は規則正しく起きて、きちんと太陽光を浴びること。セロトニンとメラトニンの分泌のリズムを整えてやるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」