脳<下>ストレスを解消し脳を癒やす方法 睡眠だけじゃない

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 心身のストレスを解消して脳を癒やすには、「質の高い睡眠」が非常に重要になる。眠ることで外部からの情報を遮断し、ストレス刺激による大脳皮質の活性を抑えているからだ。

 質の高い睡眠を得るには、睡眠ホルモンといわれる「メラトニン」の脳内の分泌を正常に保つ必要がある。

 脳科学者(東邦大学名誉教授)で「セロトニンDojo」代表の有田秀穂医師が言う。

「太陽が沈み暗くなってくると、脳中央の松果体からメラトニンの分泌が始まり、次第に体温を下げて眠気をもたらします。メラトニンの分泌は午前0時から2時をピークに、徐々に減っていきます。そして朝になって太陽光を浴びるとメラトニンの分泌が止まり、今度はセロトニンという脳内物質の分泌が始まって脳が目覚めます。実はメラトニンは、このセロトニンを原料に作られているのです」

 つまり、メラトニンの分泌を正常に保つ秘訣は、日中のセロトニンの分泌を正常に保つことが大切になる。そのためには朝は規則正しく起きて、きちんと太陽光を浴びること。セロトニンとメラトニンの分泌のリズムを整えてやるのだ。

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