放っておくと命に関わることも…鼠径ヘルニア最新手術事情

公開日: 更新日:

「鼠径ヘルニアの手術では、ポリプロピレン製のメッシュという人工補強材で患部を補強するのですが、オンステップ法はこのメッシュを、精索をまたいで筋膜の下と筋肉の上という違う層で補強するのが特徴です。こうすると精索でメッシュが固定されるので、メッシュが安定し、神経を傷つけることなく補強することができる。男性にしかない精索を必要とするので、女性には使えない男性独自の術式です」

 日本において鼠径ヘルニア手術件数は年間15万件以上と推計されている。柳院長によると、腹腔鏡による手術も可能だが、同手術は切開が小さく術後早期の痛みが少ない代わりに、合併症のリスクもあり全身麻酔が必要で、手術費用も開腹手術の倍以上かかる。気管内挿管や尿道カテーテルの挿入も必要になることが多いため、入院になることが普通だ。一方、開腹手術、特にオンステップ手術では、全身麻酔が不要で日帰り手術に適しており、合併症リスクが低いという。

 同院では手術当日は、手術時間を含めて1時間30分程度の病院滞在時間で、費用は3割負担で4万3000円ほどが目安になるそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった