脳梗塞を疑うポイント3つ 1つでも突然起こればすぐ救急車

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「しかし、本格的な脳梗塞を起こす前触れです。早ければ数日から1週間以内に脳梗塞を起こすかもしれない。やはりすぐに病院を受診してください。何が原因で血管が詰まったのかを調べ、それに応じた薬物療法を行います」

 脳梗塞には、3つのタイプがある。心臓にできた血栓がポンと脳に飛んで脳の太い血管が詰まる「心原性脳梗塞」、脳の太い血管が動脈硬化を起こして細くなったり詰まったりする「アテローム血栓性脳梗塞」、脳の細い血管が詰まる「ラクナ脳梗塞」だ。

 心原性脳梗塞は心房細動などの不整脈が原因で、アテローム血栓性脳梗塞やラクナ脳梗塞は動脈硬化と関係がある。

「動脈硬化を起こす高血圧脂質異常症、糖尿病肥満などに該当する人は脳梗塞のリスクが高いですが、それらがなくても、脳梗塞を起こすことがあります。20代など若くても例外ではありません。脳梗塞を疑うべき3つの症状が1つでも突然生じたら、年齢や生活習慣病の有無に関係なく、すぐに救急車を呼ぶべきです」

 病院選びも、脳梗塞の予後をよくする重要なポイントだ。現在、脳梗塞の有効な治療法として「血栓回収療法」が注目されている。2010年に国内で行われるようになって以来、この治療が受けられる医療機関は徐々に増えているものの、「24時間365日OK」となると非常に限られる。

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