脳梗塞を疑うポイント3つ 1つでも突然起こればすぐ救急車

公開日: 更新日:

「しかし、本格的な脳梗塞を起こす前触れです。早ければ数日から1週間以内に脳梗塞を起こすかもしれない。やはりすぐに病院を受診してください。何が原因で血管が詰まったのかを調べ、それに応じた薬物療法を行います」

 脳梗塞には、3つのタイプがある。心臓にできた血栓がポンと脳に飛んで脳の太い血管が詰まる「心原性脳梗塞」、脳の太い血管が動脈硬化を起こして細くなったり詰まったりする「アテローム血栓性脳梗塞」、脳の細い血管が詰まる「ラクナ脳梗塞」だ。

 心原性脳梗塞は心房細動などの不整脈が原因で、アテローム血栓性脳梗塞やラクナ脳梗塞は動脈硬化と関係がある。

「動脈硬化を起こす高血圧脂質異常症、糖尿病肥満などに該当する人は脳梗塞のリスクが高いですが、それらがなくても、脳梗塞を起こすことがあります。20代など若くても例外ではありません。脳梗塞を疑うべき3つの症状が1つでも突然生じたら、年齢や生活習慣病の有無に関係なく、すぐに救急車を呼ぶべきです」

 病院選びも、脳梗塞の予後をよくする重要なポイントだ。現在、脳梗塞の有効な治療法として「血栓回収療法」が注目されている。2010年に国内で行われるようになって以来、この治療が受けられる医療機関は徐々に増えているものの、「24時間365日OK」となると非常に限られる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  1. 6

    フジテレビ「不適切会合」出席の福山雅治が連発した下ネタとそのルーツ…引退した中居正広氏とは“同根”

  2. 7

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  3. 8

    清原果耶は“格上げ女優”の本領発揮ならず…「初恋DOGs」で浮き彫りになったミスキャスト

  4. 9

    選管議論で総裁選前倒しでも「石破おろし」ならず? 自民党内に漂い始めた“厭戦ムード”の謎解き

  5. 10

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます