咳やくしゃみは生体防御反応…我慢するとこんなに危ない

公開日: 更新日:

 ほかにも、「圧迫骨折」「鼓膜破裂」のほか、脳の脊髄を覆う硬膜に穴が開いてその中の脊髄液が漏れる「脳脊髄液減少症」や「硬膜下血腫」などを起こす場合もある。

「中でも多いのが背骨の圧迫骨折です。骨が弱っている高齢者のほかにも無理なダイエットをして栄養バランスが崩れている若い女性に起こりやすいことが知られています。咳やくしゃみの衝撃で背骨の弱い部分が骨折して、激しい痛みで動けなくなる場合があるのです。潰れた骨が神経を刺激して、しびれや麻痺を起こすことがあります。また、耳の中を傷つけて鼓膜破裂以外に外リンパ液が中耳に漏れて聴覚・平衡障害を起こすケースも珍しくありません。咳は、くも膜下出血を引き起こす脳動脈瘤破裂の原因として挙げられています。血圧を上げる原因になるからです」

 目へのダメージも無視できない。くしゃみをして白目が赤くなる人がいるが、静脈圧が高まり、目の表面の血管が破綻して、結膜下出血が起こるからだ。

 これは時間が経てば自然に治る病気だが、くしゃみをしたときに飛蚊症が起きて、調べてみたら網膜剥離や硝子体出血が見つかるケースもあるという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情