副腎<上>精神的なストレスは副腎疲労から体調を崩しやすい

公開日: 更新日:

 背骨を挟んで左右1つずつある腎臓の上に、ちょこんと乗っかるように位置する小さな三角形をした「副腎」。名称から腎臓の一部と勘違いされやすいが、腎臓の働き(泌尿器)とはまったく関係ない。ホルモンを分泌する「内分泌器」として独立した働きをしている。

 副腎は生命維持に不可欠な50種類以上のホルモンを分泌しているとされるが、主にストレスに対処する働きを持つものが多い。副腎は2層構造になっていて、外側の副腎皮質からは「コルチゾール」「アルドステロン」「DHEA」などのステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン)が分泌され、内側の副腎髄質からは「アドレナリン」「ノルアドレナリン」「ドーパミン」などのカテコールアミン(神経伝達物質)を分泌している。

 ストレスには、「精神的なもの」「肉体的なもの」「環境的なもの」などがある。これらは脳にとっては、すべて同じストレスとして認識される。脳がストレスをキャッチすると、脳から副腎に指令が伝達され、副腎はそのストレスに対抗してホルモンを分泌する。

 どのストレスも人間の体に炎症を起こし、健康にダメージを与えようとする。特に「ストレスホルモン」とも呼ばれるコルチゾールは、ストレスによる炎症を抑える手段として血糖値血圧などをコントロールしたり、免疫機能や神経系なども瞬時に調節したりすることで、ストレスによる体へのダメージを防ぐ役割をしている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    9日間の都議選で露呈した「国民民主党」「再生の道」の凋落ぶり…玉木vs石丸“代表負け比べ”の様相

  5. 5

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  1. 6

    野球少年らに言いたい。ノックよりもキャッチボールに時間をかけよう、指導者は怒り方も研究して欲しい

  2. 7

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    28時間で150回以上…トカラ列島で頻発する地震は「南海トラフ」「カルデラ噴火」の予兆か?

  5. 10

    自転車の歩道通行に反則金…安全運転ならセーフなの? それともアウト?