副腎<上>精神的なストレスは副腎疲労から体調を崩しやすい

公開日: 更新日:

 戦う相手のストレス要素が多すぎると、コルチゾールを浪費して、副腎は働きっぱなしになって疲れてしまう。副腎が疲弊するとストレスに対抗できずに体への悪影響から、慢性的な疲労感やうつ症状などさまざまな症状が出てくるのだ。

■寝起きが悪く甘いものが食べたくなったら危険

 副腎が疲弊した病態の「副腎疲労」に詳しい「スクエアクリニック」(川崎市幸区)の本間良子院長が言う。

「ストレスの中でも短期間の精神的ストレスはあまり心配いりません。つらい仕事の期日が決まっているストレスで先が見えるからです。副腎が疲労しやすいのは、今の新型コロナウイルスの流行のような期日、ゴールが見えない精神的ストレスです。高齢者の親の介護、子供の受験、人間関係などの精神的ストレスも自分ではコントロールできないので、副腎疲労の蓄積によって体調不良を起こす人が多くいます」

 副腎疲労も軽症、中等症、重症に分けられる。軽症は一時的なストレスを抱えている人でまだ自覚症状に乏しく、時間の経過とともに解消できる場合が多い。中等症はストレスが重く、副腎が必死にコルチゾールなどのホルモンを分泌して戦っている状態。いわゆる「抵抗期」だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋