熱中症対策に欠かせない「ミネラル入りむぎ茶」で酷暑を乗り切る
室内でも熱中症に注意!
消防庁によると昨年5月~9月に熱中症で搬送された人は7万1317人もいるというから大変だ。そこで、この季節の健康リスクの熱中症を予防するにはどうしたらいいのかを調べてみることにした。
◇ ◇ ◇
熱中症は高温の環境下で体内の水分やミネラルが不足してバランスが崩れたり、体温調節機能が破綻することで体内に熱がこもって発症する。初めのうちはめまいや体のだるさを、ひどくなるとけいれんや意識障害を起こして最悪の場合は死に至ることもあるというから何とも恐ろしい。
熱中症というと主に屋外で起こると思われがちだが、実はそうではない。室内でも熱中症に注意が必要だ。室内ではエアコンなど涼しい環境のため、水分補給に対する意識が低く、喉の渇きを感じにくかったりする。さらに気密性の高い住宅では日中の日差しで壁や天井に熱が蓄えられ、夜に放射熱となって室内に流れ込んでくるために夜間の熱中症にも注意が必要だ。体温調節機能が未発達な乳幼児や暑さを感じにくく、体温調節や発汗機能が低下している高齢者は特に熱中症にかかりやすいので注意してほしい。
ミネラルは体の健康維持に必要
では、熱中症を予防するためにはどうしたらいいのか、熱中症に詳しいノザキクリニックの野崎豊院長に聞いてみた。
「夏はたくさん汗をかきますので、意識的に水分を補給しましょう。その際、忘れてはいけないのは、汗と一緒に失われてしまうミネラルもしっかり補給するということです。ミネラルは体の組織を構成する、体の調子を整えるために必要な栄養成分で、たんぱく質、脂肪、炭水化物、ビタミンと並ぶ5大栄養素の1つ。ミネラルは体内では作ることができないので食品や飲料から補給する必要があるのです」
この時期、熱中症対策に野崎院長がお勧めするのが、「ミネラル入りむぎ茶」だ。手軽にミネラルが補給できる上、無糖でカロリーやカフェインがゼロなので、高齢者も乳幼児も安心して毎日健康的に飲めるということだ。
「血流改善効果」で「血栓対策」にも効果的
ミネラル入りむぎ茶が熱中症に効果的なことは医学的にも実証されている。野崎院長らの共同研究によると、ミネラル入りむぎ茶には血液をサラサラにする「血流改善効果」が認められている。
人は、体内で発生した熱は汗をかくことで体温調整するほか、血液を皮膚に集め、その熱を体外に放出して血液の温度を下げることで体内の熱を下げている。ところが、水分やミネラルが不足して血液がドロドロになると、血液の流れが悪くなり熱を放出できなくなるため、体内に熱がこもって熱中症になってしまうのだ。そこで、ミネラル入りむぎ茶の血流改善効果が、熱中症対策に効果的であると言えるのだ。
この「血流改善効果」は夏の血栓対策にも有効だと野崎院長はいう。
血液がドロドロした状態だと血栓、つまり血の固まりができる危険性があり、この血栓が血管壁を傷つけたり、血管を詰まらせたりすると、全身の器官や臓器の機能低下を招いて心筋梗塞や脳梗塞などの症状を引き起こす恐れがあるというのだ。夏の血栓対策にもミネラル入りむぎ茶は効果的なのだ。また、ミネラル入りむぎ茶には上昇した体温を下げてくれる「体温下降効果」があり、飲用後30分で体温が1.7度も下がったという。
効果的な水分・ミネラル補給「点滴飲み」
意外に知られていないことだが、熱中症は発生した当日の水分やミネラル不足から起こるのではなく、数日前からの不足が原因で発生するということだ。
というのも、人は不感蒸泄(ふかんじょうせつ)によって常に水分が失われている上、いつの間にか汗をかいて、水分やミネラルが不足しているからだ。しかも、水分やミネラルは一気に補給しても体はうまく吸収してないのだ。そこで、野崎院長が勧めてくれたのが1時間にコップ1杯を目安にして少しずつ意識してこまめに飲む「点滴飲み」。特に汗をかく運動の前後や運動中、入浴前後、また、人は睡眠中も汗をかいているので、就寝前や起床後などに飲むように推奨している。
さらに、熱中症対策における水分補給というと、スポーツドリンクや経口補水液という人も多いだろう。しかし、それらには一長一短があり、飲用には注意が必要だ。
例えば、糖分が多く含まれるスポーツドリンクは、エネルギー消費量がそれほど高くない大半の人には飲みすぎによる一過性の糖尿病リスクや肥満リスクが避けられないというデメリットがある。
また、経口補水液は脱水症状に陥った際、食事療法として医師から指示された場合に限って飲むべき飲料で自己判断で予防的に飲むと塩分の過剰摂取になることもあるというから注意が必要だ。
その点、「ミネラル入りむぎ茶」は前述したように無糖でカロリーゼロ、カフェインゼロのため、日常的な熱中症対策飲料と言えるだろう。この夏もこまめな水分、ミネラル補給で熱中症対策しよう。