日本伝統の「ふんどし」が新型コロナの影響で静かなブーム

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 古い、堅苦しい、といった悪いイメージを抱く日本伝統の「ふんどし」は、いつの間にか、下着の世界から消えてしまった。

 今、ときどき見かけるふんどしは、下町の祭りに、神輿を担いで練り歩く、元気な男程度である。

「越中(富山県)ふんどし」「クラシックパンツ」と呼称され、有名デパートの隅などで息をしていたふんどし。長年、化石状態だったが、なぜか今日、緩やかに復帰しているのだ。

 原因は新型コロナウイルスの感染である。国民の健康志向が高まり日本の優れた生活様式を見直そうという中で、ふんどしも再燃したのである。

 10年前、東京・渋谷に設立された「一般社団法人・日本ふんどし協会」(中川ケイジ会長)がある。同協会の目的は、ふんどしの理解と関心を高める普及活動の実践だが、「コロナ騒ぎが起こってから問い合わせが増えましたね。ふんどしの生産はすべて、東日本大震災の被災地、福島で行っておりますが、男女4対6で、月平均、1000枚ぐらいの注文が来ております」(中川ケイジ会長)。

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