新型コロナの未来 イヌウイルスから見た世界同時弱毒化の可能性

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスは現在、地域ごとに変異が蓄積している。さまざまな研究者が新しい型を提唱しているが、地域ごとに遺伝型が変わることは当然のことである。問題は「抗原型が変わるのか」、そして「毒性が変わるのか」である。

 新型コロナウイルスがCPV―2と同じような経過をたどるのであれば、それほど恐れることはない。世界各地で同時多発的に弱毒化し、毒性の高い新型コロナウイルスは駆逐されていくのであろう。

 実際に、その兆候は表れているようだ。欧米においても新型コロナウイルスは依然として拡大傾向ではあるが、重症化率、致死率は明らかに低下している。

 コロナウイルスはさまざまな動物に感染している。ネコも例外ではない。ネコのコロナウイルス(FCoV)は多くのネコに感染しているが、普通は重篤な疾病を起こさない。ところが、一部のネコでは伝染性腹膜炎(FIP)という重篤な疾病を引き起こす。FIPを引き起こすFCoVは特別に「ネコ伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)」と呼ばれる。FIPVは、FCoVとイヌのコロナウイルス(CCoV)との組み換えで生じると考えられている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々