脳<下>病気を招く右脳の衰えは運動とハーブティーで予防

公開日: 更新日:

 脳機能の低下は、「認知症」「うつ病」「自律神経失調症」「依存症」といった脳の病気の発症につながる。いまは「NIRS(ニルス)」という検査法で脳の血流の変化や血管の反応を調べることができ、脳のどの部分が活性化しているか、低下しているかが分かる。それによって脳機能の低下を防ぐ方法や習慣も分かりつつある。

 そのポイントのひとつが「左脳と右脳の活性化のバランス」だ。左脳は、言語に関わる読み書きの機能や計算の機能が集積している。右脳は、注意力や集中力を発揮したり、体を動かしたりする空間に関する機能が集中している。がん感染症センター都立駒込病院・脳神経外科の篠浦伸禎部長が言う。

「脳の使い方に得手不得手があったり、活性化の強い部分があったりするのは個性として大切なことですが、あまりに偏りがあると、脳のバランスが崩れてしまいます。人はさまざまな手段を講じて脳機能低下の最大の要因であるストレスに対処しています。しかし、脳のバランスが崩れていると、その取れる手段の幅が狭くなるのです」

 たとえば、通常左脳だけを使っている人は、コミュニケーション力が下がり、悩みを相談することが難しかったりして、うまくストレスを発散することができず、内へとこもってしまいがち。実際、うつ病の人は右脳の反応が異常なことが多いという。また、強いストレスがある自律神経失調症の人は、右脳の血管の反応が異常になり、座っているだけでも血流が低下していくという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情