新型コロナ対策 手の洗いすぎはブロック機能を低下させる

公開日: 更新日:

「唾液や粘膜を覆う粘液はウイルスを洗い流したり、さまざまな抗菌・抗ウイルス物質を含んでいて、病原体が細胞にたどりつく前に不活化します。また、気道細胞表面に存在する繊毛はブラシのような形をしていて、規則正しく運動することでワイパーのように病原体を排除します。この働きにより、強力な酸である胃液を出す胃に異物を送り、ウイルスを不活化します。しかし、殺菌力の高いポビドンヨード入りのうがい薬を使って頻繁にうがいをしていると、口腔内の常在菌を減らしたり、粘膜にもダメージを与えてしまいます。むしろ結果的にウイルスに感染しやすい状態を作り出してしまうのです」

 うがいには、喉に潤いを与えることで、粘膜の働きが弱まるのを防いだり、繊毛運動を正しく保つ効果がある。それには基本的に水だけで十分な効果が期待できる。

 自然免疫もそうだが、とりわけ獲得免疫には「腸内細菌」が大きく関わっていて、新型コロナウイルスの感染対策は、「腸内細菌を元気にする生活に集約される」という。次週、解説してもらう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  2. 2

    石田ゆり子ブームは終わらない? ベリーショートに賛否、脱「奇跡の50代」でも人気加速

  3. 3

    TOKIO国分太一「コンプラ違反」秘匿も次々に“セパ報道”で窮地に…復帰は極めて困難な道のりに

  4. 4

    作新学院・小針監督の「不適切指導」に私が思うこと 批判するのが“無難”かもしれないけれど…

  5. 5

    国分太一「すぽると!」降板は当然…“最悪だった”現場の評判

  1. 6

    巨人阿部監督 グチるくらいならいっそ「4番・坂本勇人」はどうだろう…“進退の決断”含めた4つの理由

  2. 7

    国分太一コンプラ違反で「周囲が感じていた異変」…過去にはガングロに"変身”して問題起こした有名人も

  3. 8

    田原俊彦「真ん中の足」「カッチカチ」下ネタ連発で退場危機…フジ問題でも“おまいう発言”で大ヒンシュク

  4. 9

    フジ再激震! オンカジ逮捕「ぽかぽか」演出担当社員が豪語していた夢との落差にア然

  5. 10

    長嶋茂雄さんは松井秀喜の背もたれをガーンと蹴っ飛ばし、「巨人の4番道」を説いていた