心臓が悪ければ安静第一は間違い 適度な運動が予後を良くする

公開日: 更新日:

世界初の研究結果を北里大学の教授ら発表

 一般的に「心臓が悪ければ安静が第一」と考えられがちだ。しかし「適度な運動がむしろ益になる」ことを示す世界で初めての多数例の研究発表が9月29日、米国心臓協会の心不全専門誌「Circulation Heart Failure」に掲載された。研究グループのひとりである北里大学医療衛生学部理学療法学専攻の神谷健太郎教授に話を聞いた。

 心臓病でよく知られる心筋梗塞は命を落とすリスクの高い病気だが、実は心臓病で亡くなる人の40%が心不全で、心筋梗塞の16%を上回る。

 心臓には収縮機能と拡張機能がある。心不全は、これらの機能がだんだん悪くなり、生命を縮める病気だ。最初は息切れやむくみなどの症状で、やがて入退院を繰り返すようになり、ひどい場合は自分の足で歩いてトイレにも行けない寝たきり状態になる。

「心不全には収縮機能が低下するものと、収縮機能は保たれたままで拡張機能が低下するものとがあります。かつては、収縮機能が低下する心不全がほとんどだと考えられていました。しかし現在は、半数ほどが収縮機能が保たれた心不全です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言