死亡事故につながる熱中症は冬でも起こる…長風呂にリスク

公開日: 更新日:

熱中症」というと、暑い夏の病気だとイメージする人がほとんどだろう。しかし、それは大きな勘違い。寒い冬でも熱中症を起こし、亡くなる人が少なくないという。大きな原因は「長風呂」にある。

 熱中症とは、気温と湿度が高い環境下で、体内の水分や塩分が失われたり、体温の調節機能が利かなくなることで体温が上昇し、めまい、けいれん、頭痛、嘔吐、意識消失といった症状が表れる病態を指す。夏は気温と湿度が高いため、発汗を適切にコントロールできなくなって体温を下げることができず、熱中症を起こす危険が高くなる。

 一方、冬は気温も湿度も低いので屋外での熱中症リスクは低い。しかし、問題となるのが入浴時の熱中症だという。東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏は言う。

「風呂は、長時間、熱い湯につかることで深部体温が上昇します。さらに、浴室内も高温多湿になるため鼻から吸う空気で脳を冷やすことができず、体温制御機能が低下して熱中症リスクを高めます。入浴中に体温が40度を超えると熱中症の症状が表れ、そのまま入浴を続けていると意識障害を起こし事故につながる危険がアップします」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ