著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」名誉院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

性器や喉だけじゃない 目にうつる性感染症は誤診も多い

公開日: 更新日:

 性感染症の感染部位は、何も性器だけではありません。よく知られるのは、オーラルセックス(口腔性交)によって、特に女性の咽頭に感染するケースです。喉に感染しても発赤や腫れなど自覚症状がほとんどないので、そこが感染源となって男性パートナーに次から次へと広げてしまうことがあるのです。

 感染部位はそれだけではありません。見落とされやすいのは、「クラミジア」や「淋病」といった性感染症が「目」に感染することです。性器や咽頭はバリアー(皮膚)のない粘膜ですので、同じように目の粘膜から感染するのです。

 どのように感染するかといえば、感染者の性器からの分泌物が手指に付いて、洗わず目をこすったりすると感染します。また、AVのプレーで見られる女性の顔に射精する「顔シャ」も感染リスクがあります。

 クラミジアや淋菌が目に感染すると「結膜炎」を発症し、「充血」「目ヤニ」「まぶたの腫れ」などの症状が表れます。ただし、クラミジアの場合は、男性の約50%、女性の約70~80%は性器の症状(尿道炎や子宮頚管炎)が出ません。そのため、眼科を受診してもパンツの中まで調べませんから、アデノウイルスによる「流行性角結膜炎(はやり目)」と診断されてしまうことが多くあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に